2018.5.9
麻しん(はしか)に注意
昨日8日に、大分県のホームページ上で麻しん(はしか)感染への注意喚起が掲載されました。
現在、中津市では発症の報告はございませんが、九州では、沖縄県にて感染が報告されており、ゴールデンウィーク中に旅行にいかれた方が多い事から全国的な発症が心配されています。
麻しんは10~12日の潜伏期ののち、発熱で発症します。発熱期は咳、鼻水、結膜炎症状が強く、38℃以上の発熱が数日続きます。ここが感染力が1番強い時期です。その後、いったん解熱傾向を示しますが、すぐに耳後部付近から発疹が現れるとともに、39℃以上の発熱が数日続きます。発疹出現前後1、2日間に、口腔粘膜(臼歯の横付近)に白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。この粘膜疹を確認して麻疹と臨床診断されることがほとんどだそうです。発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈着を残して回復に向かいます。
麻しんは、感染力が極めて強く、時には命を落とす事もある重症な感染症です。
麻しんが疑われる症状が出現した場合は、他人に感染させないよう、医療機関を受診する前に電話連絡を行い、受診の時間帯等を確認の上、医療機関の指示に従って受診しましょう。
又、麻しんは有効な治療薬はなく、予防接種を受ける事が大切です。予防接種法に基づく定期予防接種の対象の方は、無料で接種ができますので、詳しい内容を知りたい方はお住まいの市町村へお問い合わせされてみて下さい。